ヤルデン・カベルネ・ソーヴィニヨン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
2014VT: ムンドゥス・ヴィニ2018年 金賞＆ベスト・オブ・ショー・イスラエル受賞ワイン！
紅茶やスパイスの風味が香るクリーミーで凝縮感のあるフルボディ。
イスラエル航空のファーストクラスでもサーブされています。

【辛口/赤】
品種：カベルネ・ソーヴィニヨン100％　
産地：イスラエル北部ガリラヤ/ゴラン高原中央部、ガリラヤ上部の複数区画
醸造：新樽率：40％のフレンチオークの樽で18カ月熟成。（供出温度：18-22℃）　
Alc：14.5％前後
飲み頃：リリース直後から楽しめますが、数年間の熟成で更に美しく成熟し、収穫年から10〜15年間は格別な味わいが続きます。

■テイスティング・ノート■
熟れたチェリーやプラムのアロマがビターチョコレートや土、スパイス、ハーブのニュアンスがフレンチオークの香りを背景に香ります。
凝縮感のあるフレーバーと余韻の長い後味を持つフルボディのクラシックなカベルネ。

★相性料理
バルサミコ・グレーズを塗したフィレミニヨン、モロッコ風ラム・タジン、長時間ローストした茸のクリーミーなポレンタ。

2017ヴィンテージ
★ワインスペクテーター91点：ダークチェリーやシロップ漬けにしたスグリの香りが幾重にも層を成すどっしりとした重厚なアロマを艶やかで豊満なタンニンがしっとりと包み込み、仄かな白檀やアニス、モカの繊細な香りがほんのりと香る。
優美なエレガンスと力強いパワーを兼ね備えた味わい。
紅茶や花を思わせる鈴の音のように美しく澄みきった香りが後味に広がる。
コーシャワイン。生産量：24,000ケース。≪飲み頃：2020-2025年｜2020/11/30掲載≫

2014ヴィンテージ
★パーカーポイント89点：ゴランハイツが手掛ける他の全てのスタンダード・レベルの赤ワインと同様に、このワインには、ある特定のテーマがある。
それは即ち、フレッシュな味わいとエレガンス、ミッドパレットに感じられる繊細なフィネスである。
食中酒には打ってつけのワインで、食事と合わせることで真価を発揮し、ある種の洗練されたエレガンスを確たるものとして備えている。
今は樽香がやや顕著に感じられるが、時と共に果実味と溶け合い一体感を増してゆく。
タンニンは、ヤルデン・シラーやティー・スクエアに比べると若干硬めに感じられるが、単体で見ればそれほど硬質というわけではない。
もう既に飲み頃を迎えているが、今がピークではない。
全体の印象としては、実に優美でエレガントな抑制美を湛えたカベルネで、美しい骨格を備えた味わいが年月を経ることで更に洗練され、バランスのとれた味わいへと成熟してゆく。
グラスの中で空気に触れさせることでより魅惑的な味わいが楽しめる。
他のスタンダード・キュヴェよりも熟成ポテンシャルの高いワインで、より長いセラー熟成が望ましい—今後10年間寝かせることによって何か素晴らしく特別なワインに変貌を遂げるか否かは判断しかねるが、ほんの少し長めの熟成期間をとってどのような味わいへと成熟してゆくか先行きに期待したい。≪飲み頃：2018-2026年｜2018/11/1掲載≫

2014ヴィンテージ
★ワインスペクテーター91点：黒いオリーブ、スグリの実、ユーカリの葉の風味にバルサム風の酸が滑らかに広がる、筋骨隆々としたフルボディの赤。
スパイス、ミネラル、なめし皮の繊細な風味が次第に存在感を増してゆき、余韻の長い後味を生む。コーシャワイン。
生産量23,486ケース。≪飲み頃：2018-2023年｜2018/10/31掲載≫

2014ヴィンテージ
★ワイン・エンスージアスト91点：外観は深みのあるスミレ色を湛え、ブラックベリーとスミレの花のアロマが感じられる。
飲み始めは柔らかくフルーティな味わいで、野生のベリー、タフィー、アニス、ナツメグ、ジンジャーの風味が広がる。
絶えず存在感を放つが威圧感を感じさせないタンニンが、スパイスの香りが存在感を増してゆくと共にゆっくりと姿を露わにし、柔らかな後味が余韻に広がる。
≪2018/9/1掲載≫


■Golan Heights Winery
イスラエル北部ゴラン高原の小さな街カツリンに1983年に誕生したゴラン・ハイツ・ワイナリー。
最先端を行く栽培技術と伝統的な醸造手法を組み合わせることで高品質なワインを次々と生み出し、数々の賞を受賞するなど国際的に非常に高い評価を受けている注目のワイナリーです。

ガリラヤは、イスラエル最北端にある最高のワイン産地で、中でも優れたテロワールを誇るのがゴラン高原です。
ゴラン高原は小さな土地ですが、地理条件は多様で、最も高緯度の畑と低緯度の畑の差は、フランス最北部と最南部ほどの違いがあります。
このため、地中海性気候に属しながら、様々なブドウ品種の栽培が可能です。

■作り手紹介■
〜ゴランハイツ醸造責任者ヴィクター・ショーエンフェルド氏の華麗なる経歴〜
○カリフォルニア大学デービス校で醸造学の学士を修得。
○セント・ジーンやモンダヴィ・ワイナリーを始め、著名なカリフォルニアのワイナリーでワイン作りの腕を磨く。
○フランスで200年の歴史を誇る由緒あるシャンパーニュ・メゾン、シャンパーニュ・ジャクソン＆フィスに勤務。
○1992年、ゴランハイツ・ワイナリーの醸造責任者に就任。以来、栽培と醸造に対する一切の責任を担う。
○今やイスラエルワインの品質革命を牽引するワイン作りのプロとして各方面から高い評価を受ける。

■テクニカル情報■
ワイナリー所在地：イスラエル北部ガリラヤ地方ゴラン高原カツリン
設立年：1983年
（初めての植樹：1976年/ワイン初回リリース：1984年）
畑面積：600ha（区画あたりの平均面積：約1.6ha）
畑：24箇所　区画数：400以上（96％がゴラン高原に集中/縦65km×横幅20km四方/標高：400〜1200m）
専属ブドウ農家：16軒
気象観測所：14箇所
醸造家：6名
樽：10,500台（様々な種類のフレンチオーク）

【土壌】
：100万年以上前の火山噴火で形成された玄武岩台地。
土壌の構成、古さ、地質は場所により多様。
山腹は凝灰岩質をベースとする水はけの良い土壌で岩石の含有率が少なく、中心部は地層が浅く様々な大きさの火山岩を含み、南部は地層が非常に古くて深く、岩石をそれほど含んでいません。

【気候】
：高地のため年中涼しく、年間降水量の殆どが冬に集中し、夏は非常に乾燥するため灌漑で畑に水を供給。
ゴラン高原とガリラヤ北部に観測所を１4ヵ所設置して気温、湿度、降雨量などのデータを計測し、区画ごとの情報をコンピュータで一括管理し、区画ごとに最適な灌漑方法や収穫時期を見極めています。

【栽培】
：ゴラン・ハイツは、イスラエル最大規模の有機栽培を展開しており、風力発電によって環境に負荷をかけず、個性豊かなテロワールの表現を大切にしています。
土壌は、熱の伝導性や水はけ、葡萄の発育などのデータを継続的に追跡するため、区画ごとに畑を細かく区分けして実施調査し記録した情報をデータベース化しています。
ワイン作りにおけるあらゆる意思決定は、この詳細なデータを元に下されます。

【灌漑】
：最先端の「点滴灌漑」を採用。配水管、チューブ、弁などからなる設備を用い、地表や根群域に少しずつ水を供給。
水の量はボルドーやローヌよりも少なく、水や肥料の消費量を最小限に抑えています。

【収穫】
：400以上の区画から少量ずつブドウを採取して熟成具合を分析し、区画ごとに収穫時期を決定。収穫期間は14〜17週間におよびます。
区画ごとに収穫したブドウは最終ブレンドまで個々の区画の個性を損なわぬようステンレスタンクで個別に仕込み、保管します。
このように小さく区画分けすることで、それぞれのキュヴェに最も相応しい品質のブドウを的確に選別できるようにしています。

【樽】
：熟成用の樽は最高級のフレンチオーク。コルク、ラベル、瓶なども品質に拘り、一級品を使用。

★★★　主な受賞歴　★★★
【＊写真：グランド・ヴィニタリー2011最高生産者トロフィー＆賞状】
2008年 ワイン・スペクテーター年間トップ100選出（イスラエルのワイナリーでは初選出）。
2011年 イタリア国際品評会ヴィニタリーにて最高の生産者に贈られる『グランド・ヴィニタリー』受賞。
（スペイン、フランス、イタリアを含む30ヵ国1000軒のワイナリーより選出）
シタデル・デュ・ヴァンにてグランプリ特別賞を授与（1000種のワインからブラインド試飲）。
2012年 ワイン・エンスージアスト誌より『2012ニュー・ワールド・オブ・ザ・イヤー』を授与。
2015年 イスラエル国際ワイン品評会テロヴィーノにてワイナリー特別賞を受賞。
2017年　ムンドゥス・ヴィニでヤルデン・カベルネ・ソーヴィニヨンが『ベスト・オブ・ショー・イスラエル』受賞。 2019年　ムンドゥス・ヴィニでヤルデン・カベルネ・ソーヴィニヨン3ヴィンテージ連続金賞、ヤルデン・メルロ　　
2ヴィンテージ連続金賞、ヤルデン・ソーヴィニヨン・ブランが3年連続で金賞を受賞。
2020年　シタデル・デュ・ヴァンで4つの金賞を受賞し、ヤルデン・カベルネ・ソーヴィニヨン2016年が「地中海で最も優れたカベルネ・ソーヴィニヨン」に贈られるソムリエ・インターナショナル特別賞を受賞。

■サステナビリティ認証■
ゴラン・ハイツ・ワイナリーは、「環境に優しい」、「経済的に実現可能」、「社会的に公正」の３つの条件を必要とするサステナビリティ認証を取得しています。
認証機関であるローダイ・ルールズは、カリフォルニア初の独立した第三者機関で、土壌、生態系、水、害虫、ワインビジネス、人材のマネージメントに関して120以上もの規定を掲げ、土地の活性化や水管理、大気管理、地域社会コミュニティや従業員に対する持続可能な取り組みを推進しています。

■コーシャワイン認証■
ゴラン・ハイツのワインは、コーシャ認証を取得しています。
コーシャとは、ユダヤ教の教義に基づく食規定で、ヘブライ語で『適正』という意味を持ちます。
コーシャ認証とは、コーシャに従った原材料、製造工程であることを審査し、合格したものに与えられる認証です。
ユダヤ教の聖職者ラビにより清浄かつ安心と認められたコーシャ・フードは、敬虔なユダヤ教徒にとって欠かせないものであり、トレーサビリティーが確保された安全な食品の証として食品を選択する時の目安となることから欧米では安心で高品質の「お墨付き」としても定評があり、世界中の健康志向の人々から支持されています。

■2014年ヴィンテージ情報■
12月は非常に湿潤で底冷えのする気候で畑の一部でマイナス17℃を記録し、寒冷で雨の多い冬季が続くと思われましたが、その後の4ヶ月は温暖で降水量は例年平均の58％に留まりました。5〜10月にかけては例年よりも涼しく、極端な気候変動もありませんでした。
収穫の開始は例年に比べてやや遅く、わずか12週間と通常より短期間のうちに終わりました。
2014年は好ましい気候条件に恵まれ収穫高も抑えられたため、非常に素晴らしい収穫年となりました。

■2016年ヴィンテージ情報■
この年、2月の日中最高気温の平均が例年の平均気温を4℃も上回り、例年よりも早く暖かい春が訪れました。
冬は雨が少なく、例年通りの春の降水量と合わせても、降水量は例年平均の75％に留まりました。
夏は穏やかな天候に恵まれましたが、例年よりも暖かな春の気候の影響で収穫期は極めて早く、過去22年間で最も短期間の収穫となりました。
夏の間の美しく穏やかな気候が幸いし、素晴らしいクオリティを備えたワインに仕上がりました。予測のつかない気候変動にも関わらず、ゴランハイツが一貫してクオリティの高いワインを生産できることを証明する年となりました。

■2017年ヴィンテージ情報■
12月は例年よりも寒冷湿潤な月となりましたが、冬の降水量は例年平均の82％に留まり、晩冬の雨不足でブドウの発育が制限されて樹冠に十分な隙間ができ、風通しの良い環境が整いました。
春はほぼ平常通りで、6月は日中の最高気温が平均を2℃上回る温暖な夏となりましたが、8月には平常に戻りました。
生育期を通して異常気象に見舞われなかったことで美しい果実を実らせ、熟成も例年より早く進みました。
収穫期間は11週間で例年よりもやや短期間の収穫となりましたが、非常にクオリティの優れた良年となりました。　

■2018年ヴィンテージ情報■
2018年は、生育期の始まりが比較的早く短かった年で、冬はやや温暖で春は平年並みの降水量に恵まれ、生育サイクルが早く進みました。
7月31日から大雨が5〜6週間続き、総降水量の34％が僅か2週間の間に集中しました。
例年なら収穫量の30％は10月のうちに収穫されますが、2018年は10月1日の時点で収穫量の僅か11％程しか残されておらず、10月15日に全ての収穫作業を終えました。
美しい夏の天候と低収量によりゴラン・ハイツではこの年も上質なワインが造られた卓越したヴィンテージとなりました。

■2019年ヴィンテージ情報■
2019年もまたゴラン高原にとって傑出したヴィンテージとなりました。
冬は過去5年間で最も雨が多く湿潤で、春はいつになく冷涼な気候により幕を開けましたが、5月に入ると急に暖かくなり、6月から9月半ばまで平年並みの気温が続きました。
収穫期の始まりは遅く、8月6日に最初のブドウが収穫されました。
その後9月18日〜20日の猛暑がブドウの成熟を促し、これまでになく豊かな収穫量を得ることが出来ました。
10月もいつになく温暖な気候が続いたため、収穫は滞ることなく順調に進み10月23日に全ての作業を終えました。
2019年もまた美しい天候に恵まれた良年で、ゴランハイツでは卓越したワインが作られました。